私は図書館が好きで、世界には行ってみたい図書館がたくさんあります。その中でもずっと訪れてみたかったのが、オックスフォードのボドリアン図書館(Bodleian Library)です。
この図書館は、ハリー・ポッターシリーズのロケ地としても知られています。
今回は、ボドリアン図書館実際に訪れたときの写真とともに、ボドリアン図書館の歴史や見どころ、見学方法について紹介します。
ボドリアン図書館とは
ボドリアン図書館は、400年以上の歴史をもつ、オックスフォード大学を代表する図書館で、ヨーロッパでも特に古い図書館のひとつ。歴史的な観光スポットであると同時に、現在も学生や研究者が利用する現役の研究図書館です。
ボドリアン図書館は複数の建物から構成されています。
観光で訪れる中心的な場所には、歴史あるBodleian Old Library(旧図書館)をはじめ、円形の建物が印象的なRadcliffe Camera(ラドクリフ・カメラ)、展示スペースなどがあり一般の人も入りやすいWeston Library(ウェストン図書館)があります。
さらに「Bodleian Libraries」は、これらだけでなく、オックスフォード大学にある23の図書館からなる図書館ネットワークのことで、全体で1,400万点以上の資料を所蔵しています。
街の中にいくつもの図書館が点在し、それぞれがオックスフォード大学の学術・研究を支えているのが、ボドリアン図書館の特徴です。
Old Library
ボドリアン図書館を訪れて、まず見ておきたいのがOld Libraryです。

その中心にあるのが、歴史的な建物に四方を囲まれた中庭Old Schools Quadrangle(オールド・スクールズ・クアドラングル)。

1613〜1624年に建設され、もともとは講義や試験を行う「Schools」として使用されていました。その後、1859年までには建物全体がボドリアン図書館の一部となりました。
Old Schools Quadrangleはゲートが開いていれば自由に入ることができるので、ツアーに参加しなくても建物を間近で見ることができます。
Duke Humfrey’s Library
Old Libraryの内部にあるのが、Duke Humfrey’s Library。

1488年に開館した、ボドリアン図書館で最も古い閲覧室。500年以上の歴史をもちながら、現在も図書館として使用されています。
また、ここはハリー・ポッターシリーズのロケ地としても有名です。
Duke Humfrey’s Libraryは映画の中でホグワーツの図書館として使用され、同じくボドリアンにあるDivinity Schoolはホグワーツの医務室として撮影に使われました。
Duke Humfrey’s Libraryは一般の観光客が自由に入ることはできず、内部を見学するには公式ガイドツアーへの参加が必要です。
500年以上前から続いていて、歴史的建造物として保存されているだけでなく、今も学生や研究者が利用する現役の図書館になっています。
Radcliffe Camera
Old Libraryのすぐ近くにある円形の建物が、Radcliffe Camera(ラドクリフ・カメラ)です。
1737〜1748年に建設され、1749年に図書館として開館しました。当初はボドリアンとは別の図書館でしたが、1860年にボドリアン図書館が引き継ぎ、Radcliffe Cameraと呼ばれるようになりました。

ちなみに「Camera」は写真を撮るカメラではなく、ラテン語で「部屋(room)」を意味する言葉です。
現在はOld Libraryと地下のGladstone Linkでつながっており、こちらも学生が利用する現役の図書館です。
通常、一般の観光客は自由に内部へ入ることができません。
Weston Library
Old LibraryからBroad Streetを挟んだところにあるのが、Weston Library(ウェストン図書館)です。

もともとは1937〜1940年に「New Bodleian」として建設された建物で、大規模な改修を経て、2015年にWeston Libraryとして再オープンしました。
Old LibraryやRadcliffe Cameraとは異なり、こちらは観光客でも気軽に入ることができます。
1階のBlackwell Hallは無料で一般開放されており、ボドリアン図書館が所蔵する資料を紹介する展示スペースのほか、ショップやカフェもあります。展示を見るだけならチケットも必要ありません。
また、ガイドツアーのチケットデスクもWeston Libraryにあります。当日券を購入する場合は、まずこちらを訪れると分かりやすいです。

基本情報
アクセス
オックスフォード駅からOld LibraryやWeston Libraryまでは、徒歩約15〜20分。市内中心部のCarfax Tower周辺からは徒歩約5分です。 Old Libraryへは、Catte Street側のGreat GateまたはRadcliffe Square側から入ることができます。
ツアーを予約している場合は、Catte StreetのGreat Gateから向かうと分かりやすいです。
また、当日券の購入や展示を見たい場合は、Broad StreetにあるWeston Libraryを最初に訪れるのがおすすめ。館内にツアーチケットデスク、無料展示、カフェ、ショップがあります。
見学方法
ボドリアン図書館は、場所によって自由に見学できるエリアと、ツアーへの参加が必要なエリアがあります。
Old Schools Quadrangle(Old Libraryの中庭)は、ゲートが開いている時間であれば自由に入ることができます。また、Weston Libraryの1階も無料で一般開放されており、展示スペースやショップ、カフェなどがあります。
一方、Old Library内部にあるDuke Humfrey’s Libraryは現在も使用されている図書館のため、一般の観光客が自由に入ることはできません。内部を見学するには公式のガイドツアーへの参加が必要です。
ボドリアン図書館の主な見学ツアーは、30分と60分の「Library Guided Tour(図書館ガイドツアー)」です。
どちらのツアーでも、ボドリアン図書館最古の閲覧室であるDuke Humfrey’s Libraryを見学できます。60分ツアーではさらに、Convocation HouseやChancellor’s Courtなどを巡り、より詳しくボドリアン図書館の歴史に触れることができます。
チケット購入方法
ガイドツアーのチケットは、ボドリアン図書館の公式サイトからオンラインで購入できます。
公式チケット購入ページはこちら。
60分ツアーのチケットはすべて事前オンライン販売で、毎月1日と15日の午前9時(イギリス時間)に、次の期間のチケットが順次発売されます。
30分のガイドツアーは当日券も販売されています。約半数のチケットが当日販売用となっており、Weston Libraryのチケットデスクで購入できます。混雑時は早い時間に売り切れることもあるようなので、当日券を購入する場合は早めに訪れるのがおすすめです。
私はオンラインで30分チケットを購入しようとしたのですが、すぐに売り切れてしまい購入できず結局60分のチケットを購入しました。60分チケットもすぐに売り切れている印象でした。
オンラインでチケットを購入すると、確認メール付きのチケットがPDF添付ファイルとしてお送られてきます。
60分のガイドツアーに参加
今回は、ボドリアン図書館の内部を見学できる60分のガイドツアーに参加しました。
60分ツアーでは、Divinity School、Convocation House、Chancellor’s Court、Duke Humfrey’s Libraryをガイドと一緒に巡ります。
ツアーは英語で行われますが、ガイドの方がゆっくり話してくれるので、英語が苦手でも比較的聞きやすいと思います。もし、ガイドがわからなくても、そこに行くだけでも十分楽しめると思います。
集合場所に到着したら、予約時に発行されたチケットのPDFを提示します。その後、ツアー用のバッジとガイドの説明を聞くためのイヤホンを受け取り、大きな荷物は預けてツアースタートです。
まず見学したのが、Divinity School。
1424〜1488年に建てられた、オックスフォード大学で最も古い教育施設のひとつです。

天井には400以上の紋章や図像が彫刻されており、建設に貢献した人々の紋章やイニシャルなどを見ることができます。
Convocation Houseは大学の重要な会議が行われていた場所、その隣のChancellor’s Courtは学生などを裁いていた大学の法廷です。
Convocation HouseとChancellor’s Courtを見学した後は、階段を上ってDuke Humfrey’s Libraryへ向かいます。
ここは今回のツアーで一番楽しみにしていた場所。1488年に開館した、ボドリアン図書館で最も古い閲覧室です。

Duke Humfrey’s Libraryでは、昔の図書館で本がどのように扱われていたのかについても説明がありました。
当時、本は非常に貴重だったため、盗難を防ぐために本を書棚に鎖でつないでいたそうです。
また、ボドリアン図書館には本を館外へ貸し出さないという長い伝統があり、現在のOld Libraryも閲覧専用で、本を館外へ借りることはできません。



天井いっぱいにオックスフォード大学の紋章が描かれたパネルがあります。紋章中央の開かれた本には、大学のモットー「DOMINUS ILLUMINATIO MEA(主はわが光)」の文字が記されています。
現在も学生や研究者が利用する現役の図書館のため、見学中にも何人もの学生が中へ入っていき、今も大学の日常の一部として使われていることが印象的でした。みんな頭がいいんだろうな~と思いながら眺めていました。
まとめ
ボドリアン図書館は、400年以上の歴史を持つオックスフォード大学を代表する図書館です。
外から建物を見るだけでも十分楽しめますが、せっかくならガイドツアーへの参加がおすすめです。
ハリーポッターと図書館好きな私は、特にDuke Humfrey’s Libraryを実際に見られたときは、思わずテンションが上がるほど感動しました。
イギリスに行った際はぜひ行ってみてほしい場所でした。
